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或る女の徒然

ゆるく記録

夫のいない一週間

年末から三月まで、夫は隔週で某地方都市に出張に出なくてはならなくなった。

既に12月、1月とおおよそ4週出張がおわって折り返した感じである。

「ダンナは元気で外がいい」的な思想はもちろん分かるのだが、本当に正直な話、私としては非常に寂しい。

 

一番大変なのは夫自身だろう。

自宅のベッド以上に安心して眠れる場所なんてそうそうないのは、私も出張を重ねているから嫌というほど理解できる。

なるべくうまく過ごせるホテルを探すことは夫にとって最近の大きなテーマらしい。

 

東京にひとり残る私は、表面的には無難に一週間をやり過ごすことになる。

いつものように起きて、シャワーを浴びて出勤し、仕事をして、家に帰り、食事をし、眠る。

この、本当に単調な日々の繰り返しをひとりでやり過ごすということが、自分でも意外なほど、キツく感じられた。

結婚するまで、私は実家で殆どの時間を家族と過ごし、結婚してからは同じ会社に勤めている夫がいて、実質「一人暮らし」をしないで生きてきた。

最近になってようやく実家とも距離をおいて一人で日々を過ごすことに、ある意味トライしていることになる。

でもやっぱり普段いる人が突然いなくなると、その、不在がより一層強度を増してしまう。

話しかける相手がいない。一緒に食事もできない。触れない。匂いもしない。そこにはいない。

いくらLINEが便利でも、切り取り線みたいなもので縁取られた不在は埋められない。

 

自然と、人間はいつか死ぬ、なんてことを思うこともある。

夫の方が年上だし、男性の方が平均寿命が短い。私が生き残り、彼がこの世からいなくなるとき、切り取り線の不在ですらなくなってしまう。

 

そんなことを夜一人で考え、悲しくなって涙しながら眠ることも、正直ある。

 

今日は木曜日。

あと一晩耐えれば、夫は帰る。

不在に耐える練習は捗るけれど、生きてる限りは暖かさを共有したい。